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ATB(アクティブタイムバトル)について

ゲームにも特許というものがあって、ATB(アクティブタイムバトル)もそのひとつです。
スクウェア・エニックスの特許ですね。
カムイコタンの戦闘システムは時間とともにゲージが溜まっていって
それが満タンになるとコマンド入力できるシステムなんですが、
特許的に大丈夫なのかどうか私の見解を書いていきます。
(私個人の見解ですので、保証は致しかねます)

かなり長いので続きは追記に。

まず、どんなシステムなのか?

アクティブタイムバトルシステム(Wikipedia)

ターン制の戦闘システムとは異なり、常に時間が流れているリアルタイム制のシステム。スクウェア・エニックス(旧スクウェア)のファイナルファンタジーシリーズなどで採用されている。
採用作品により性質が異なる場合があるが、基本的には敵・味方共に一定の時間が溜まったキャラクターから行動を選ぶ仕組みである。ほとんどの作品で、次の行動選択可能までの時間を表したATBゲージ[1]が味方キャラクター1人1人に表示され、時間の流れを視覚的に捉えることができる。


ゲージで時間を視覚的に把握する戦闘システムっていうところでしょうか。

次に、どういう特許なのかを見てみましょう。
特許番号は2794230号のようなので、番号で調べてみました。
ビデオ・ゲーム装置,その制御方法および制御ディバイス(特許番号 第2794230号)

リンク先を見てもさっぱり分かりませんね。
全ての図が手書きなのが興味深いです。
図11の「コンヒィグュレーション」の発音も気になります。
コンフィグのことでしょうか。

スーパーファミコンの仕様から画面の説明までしてあるので分かりづらいですが、
おおまかに言うとWikipediaと同じようなことが書かれていそうです。
つまり横向きゲージでキャラ個別の時間を把握させることは特許に引っかかるようです。


次に、この特許はいつからいつまで有効なんでしょうか。
特許権の発生と存続期間、その効力 (.pdf)

特許権の存続期間は、出願の日から20年をもって終了します。
(医薬品等の一部について、存続期間の延長登録のあったものは最長25年)
(特許法第67条)


ATBは医薬品ではないので20年ですね。
この特許の出願日がいつか、先ほどのリンクで調べてみると

【出願日】平成3年(1991)7月16日


とあるので、平成23年(2011)7月15日いっぱいで特許は切れていることになります。
特許は4年目から特許料を支払うことで継続する仕組みのようなので、
もしかしたらそれ以前に切れているのかもしれません。
そういうのを確認したい場合は、特許庁に手数料を納めると特許の書類を閲覧できるようです。


仮に、特許権が存続していた場合はどうなるのでしょうか。
特許権の発生と存続期間、その効力 (.pdf)を読んでみると、

特許権の効力とは、「特許権者は、業として特許発明の実施をする権利を専有する。」と規定されています。(特許法第68条)
特許権者は、業として特許発明を実施する権利を専有することができます。したがって、特許権者以外が無断で業として特許発明を実施することはできません。特許権は財産権ですので、それを所有する特許権者が自ら権利侵害への対応を考えなければなりません。自己の特許権が侵害されているような場合は、「権利侵害への対応」をご覧ください。


とあります。
「業として」というのはどういうことでしょうか。
日本の特許制度(Wikipedia)を見ると、あちこちに「業として」と書いてあります。
つまり「業として」とは「仕事として」つまり、ざっくり言うとお金取ってるかどうかだと思うんですよね。
フリーでやってるぶんには問題無さそうです。


2013/06/29追記

「業として」の定義は逐条解説見ても「明確な説がない」と言われてるくらい曖昧で、
非営利目的まで含み得ます


とのご指摘を頂きました。
判例などを探したんですが、無料ゲームが警告等を受けた例を見つけられませんでした。
どなたかご存じの方いらっしゃいましたらご指摘いただければと思います。


念のため「権利侵害への対応」を読んでみると、

権利侵害の発見

詳細な検討
・ 自分の権利の確認
(名義、存続の確認、実用新案技術評価書の請求等)
・ 相手の実施状態の把握
(侵害品等の証拠の確保、販売ルートや数量等の把握)
・ 権利範囲と実施内容の比較
(弁理士の鑑定、特許庁の判定制度の利用が効果的)

警告
普通は証拠を残すために書面で行います。

↓警告を受け入れない場合(1)
裁判外での解決
民間人の仲介
例:日本知的財産仲裁センター等

↓警告を受け入れない場合(2)
裁判所による解決
訴訟(本訴、仮処分申請)の提起(損害賠償請求は本訴で行う)

↓警告を受け入れる場合
私的和解
・侵害者が侵害行為を中止
・侵害者が権利者に実施料を支払って実施許諾 等


とあります。
(リンク先の元文書はテーブルで括ってあるので、そちらのほうが見やすいです)

販売ルートという単語が見えるので無料なら大丈夫っぽいですが、
例えば無料で100万ダウンロードとかされて相手に損害を与えた場合は
「権利」(実施権)を「侵害」したという認定を受けるかもしれません。
そうなると警告が来て、従わなければ裁判になったりならなかったりするみたいですね。
私的和解は、お金を払うか取り下げるかみたいです。このへんは話し合いでしょうか。



2013/06/29追記
1.判例 退職者作成のゲームソフトに対する不競法2条1項1号,2号並びに著作権(複製権・翻案権)侵害の請求が棄却された
任天堂傘下の会社を退職した人が、ファイヤーエムブレムの権利を侵害したんじゃないか?という裁判。
一審棄却、二審で損害賠償命令(約7600万円)

2.警告が来た例 ゲーム「お経の達人」販売中止の告知及びお詫び
横スクロールの音ゲーが特許権の侵害だと警告が来て、コミケの販売中止と体験版の配布を停止した例。
特に明記はないですが、警告だけで済んでるんでしょうかね?
警告を受け入れる場合→私的和解 のパターンです。

3.係争中? 当社に対する訴訟提起について 株式会社レベルファイブ
最近の話ですが、タッチパネル云々が特許権侵害だという話。
SEGAから警告が来たけど、レベルファイブ側は侵害してないという主張で争うようです。
警告を受け入れない場合(2)の状態ですね。

フリーの事案は見つけることができませんでした。
さっき書いた【フリーで100万本ダウンロード】とかされれば、充分に訴えられる危険性がありそうですね。(たぶん)



ATBが特許として有名なので例に出しましたが、他にもゲーム関係の特許はたくさんあります。
調べてみると面白いですよ。
全部守ろうとするとゲーム作れないだろ!っていうのが大量に。


ちなみにATB(アクティブタイムバトル)は商標登録番号第4284948号に登録されているので、
名称を使うことはできません。(下に関連の追記あり)
商標は特許と違って更新し続ける限り半永久的に有効なので、
こちらのほうが注意が必要ですね。



2013/06/29追記

「商品」「役務」が「商取引の目的たり得るべき」ものと解釈が定まっている商標の方が
寧ろ安全度は高いように思われます。


とご指摘を頂きました。
関連するものに、不正競争防止法(広い権利形態を保護することから、知的財産訴訟の約4分の1近くを占める)や防護標章(「使用の有無にかかわらず著名なマークを保護する」制度、違うジャンルの商品でも保護される)が関連するようなので、本気で調べたい方はキーワードでぐぐるなり調べるなりしてみるといいと思います。
最後に重ねて書きますが、ここまでの文章は
私個人の見解ですので保証は致しかねます。
一応頑張って調べて書きましたが、正確性を保証するものではありませんのでご了承ください。


創作活動には権利がつきまといますが、しっかりと知識を得た上でいいものを作りたいですね。
もちろん自分が作ったものにも権利が発生しますから、それもしっかり管理したいものです。
他人の作った素材を借りている場合は、細心の注意が必要です。

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